こんにちは、マッキーです。
この記事では、3月、9月の優待銘柄として人気のある日本管財(9728)について、投資家目線でどんな企業なのかを紹介したいと思います。
株主優待が好きな人や投資の初心者に向けた内容となっています。
この記事は、投資先の企業を探している方の参考にしてもらったり、ホルダーの方でもどんな企業なのか確認したいという方の参考になればと思ます。
筆者の簡単な自己紹介です。

マッキーです。
普段は介護施設の職員です。
毎月のお給料をやりくりして、株を買っています。
投資は2019年からスタート。
総資産は1,000万円を達成しました。
会社の概要
日本管財は建物の管理を行う会社です。
資産である建物を管理して、財産を守るというのが名前の由来になっています。
オイルショックやリーマンショックを経験して、乗り越えた経験のある歴史のある企業ですね。
日本管財は何をやっている会社なのか?
日本管財では、建物の管理やメンテナンス等をを行っています。
創業者が清掃のアルバイトをしていて、設備、警備、清掃などの業者がバラバラで困ったことがきっかけで設立されたという経緯です。
今までバラバラだった業者を融合して、窓口を一本化させることで、総合的な建物の管理を行っています。
セグメントでは、以下の5つに分かれています。
- 建物管理運営事業(ビルの管理・保安警備)
- 住宅管理運営事業(マンション、公営住宅の管理)
- 環境施設管理事業(下水道処理施設などの生活環境全般に係わる公共の施設)
- 不動産マネジメント事業(不動産ファンドの組成・運用)
- その他の事業(イベントの企画・運営、印刷・デザインなど)
セグメントごとの売り上げの合計は753億円以上で、その割合は以下の通りになっています。


今後の成長における注目のポイント
まずはポイントの一つ目として、PFI物件がどれだけ増えていくかに注目です。
PFI(Private Finance Initiative)
公共がその施設整備に民間資金を利用し、維持管理とサービス提供をゆだねる手法。
ウィキペディア
PFI物件ということで、例えば、大学、庁舎、病院、文化、スポーツ・競技場、MICE、市場、水族館等などがあります。
日本管財のPFI物件は、現在では30件あり、業界ではトップクラスです。
これからも順調に増やしていけるかが、成長における一つのポイントになりそうです。


決算説明資料より
もう一つのポイントは海外への進出についてです。
日本管財は独立系の企業である強みを生かして、アライアンス戦略(同盟や外部との事業提携)を積極的に行ってきています。
今までもいくつかの海外の企業を買収してきました。
2013年:PICA社(オーストラリア)
2017年:キーストン社(カリフォルニア州)
2020年:ハワイアナ社(ハワイ州)
海外への進出も企業の目標として掲げているので、今後も更なる海外進出を狙っているかもしれません。
日本管財のCEO
CEOについても、どんな方なのか簡単に見てみましょう。
創業者は福田武氏で現在は会長となっており、現在は息子の福田慎太郎氏がCEOです。
CEOは、日本資産家ランキングの51位にノミネートされています。
簡単な経歴
1988年:同社へ入社。(情報統括責任者)
2002年:株式会社日本プロパティ・ソリューションズ(代表取締役社長)
2005年:株式会社日本プロパティ・ソリューションズ(取締役会長)
2007年:日本サービスマスター有限会社(代表取締役社長 現任)
2008年:同社(代表取締役社長 現任)
また、CEOが大株主です。(2021年9月時点)
自身が代表となる有限会社で33.5%、CEO自身が5.53%を保有しています。
株価が上がることで、経営者にも利益がもたらされます。
なので、株価が上がるように努力してくれることが期待できるのではないでしょうか。
名称 | 保有株数(千株) | 保有割合 |
---|---|---|
日本サービスマスター有限会社 | 12552 | 30.48% |
福田慎太郎 | 2066 | 5.53% |
自己株式 | 3797 | 9.22% |
決算書をチェック
短信決算の数字を元に、2015年からの数字をまとめています。
ざっくりとしたポイントだけですが、内容を見ていきましょう。
損益計算書
まずは損益計算書から見ていきましょう。
売上高です。


経常利益と当期純利益です。


ゆっくりと右肩上がりに増えていますね。
貸借対照表
次に貸借対照表です。
総資産と純資産の推移です。


流動資産と流動負債の推移です。


資産のうちの純資産の割合が高くて、負債の割合が低く安定しています。
キャッシュフロー計算書
最後にキャッシュフロー計算書です。
営業CFと投資CFと財務CFを一覧にしたものです。


現金及び同等物の推移です。


営業CFがずっとプラスで推移していて、現金もプラスに推移しています。
経営状態はよさそうです。
株主への還元について
日本管財は株主へ還元への意識が高い企業です。
配当金や株主優待の情報をまとめていきます。
当社は、株主の皆様に対する配当政策を最重要課題のひとつとして位置づけ、利益還元対策として業績に応じた適正な成果配分を行うことを基本方針としております。
2022年3月期 第2四半期決算説明資料の株主還元施策より抜粋
配当金
中間配当が毎年の9月30日、期末配当が毎年3月31日で、年2回あります。
2018年 | 2019年 | 2020年 | 2021年 | 2022年 (予想) | |
---|---|---|---|---|---|
一株当たりの配当 | 42 | 50 | 50 | 52 | 54 |
配当性向 | 32.5% | 40% | 42.6% | 36.8% | 36% |
株主優待
株主優待でカタログギフトがもらえます。
日本管財の優待は毎年2回もあります。
3年未満で2000円相当、3年以上で3000円相当と長期保有でグレードアップします。
- 100株以上保有
- 権利日は9月末、3月末。
- 3年以上の長期保有で特典あり。
筆者の保有状況
2022年の4月に100株購入して、保有しています。
優待で年に2回もカタログギフトがもらえるのは、うれしいですよね。
私は株主優待が好きなので購入しました。
企業としても財務がよく、魅力的だと思います。
ちなみに、筆者の株の保有状況は毎月、公開しているのでよかったらご覧になってみてください。
まとめ
この記事では、日本管財(9728)について、どんな会社なのか個人投資家からの目線で紹介しています。
日本管財は1965に創業の歴史のある会社です。
ビルやマンションなどの運営、管理、清掃、警備などを総合して行っています。
最近では、大学や病院などといった公共の施設の管理にも力を入れており、独立系企業という強みを生かして海外進出も視野に入れたアライアンス戦略も積極的に行っています。
会社の売り上げや財務も安定しています。
なにより株主優待で年に2回もカタログギフトがもらえるのがうれしいですね。
この記事が何かの参考になれば幸いです。