介護支援専門員(ケアマネ)になるにはどうすればいいの?と気になっている方はいませんか。
この記事では、介護胃支援専門員の資格を取得するまでの道のりを紹介します。
この記事はこんな方へおすすめ
介護支援専門員(ケアマネ)になるまでの道のりを知りたい方
ケアマネジャーになりたい方
筆者の簡単な自己紹介です。

マッキーです。
介護士として10年以上働いています。
現場での経験を経て、ケアマネの資格を取得しました。
現在も特養の介護職員で、施設ケアマネとして働いています。
主にケアマネ試験をテーマにして、ブログで介護職員向けた情報等を発信しています。
介護支援専門員(ケアマネ)の資格について
介護支援専門員=(ケアマネジャー)です。
介護支援専門員は国家資格ではありません。
都道府県が任用する「公的資格」です。



たまに国家資格だと間違えられることがあるね。
介護支援専門員は介護保険法が2000年に施行されたのをきっかけに出来た資格です。
介護支援専門員は、利用者さんやその家族の相談に乗って、どんな介護サービスが必要かというケアプランを作成します。
介護の事業者からサービスを受けられるように手配して、利用者さんの生活を助ける役割です。
介護支援専門員になるための流れ
介護支援専門員になるためには、長い実務経験を経て、試験を受ける必要があります。
試験までのざっくりとした流れは以下の図の通りです。


①実務経験の条件をクリア
②筆記試験に合格する
③実務研修を受講する
④介護支援専門員証の交付を受ける
実務経験の条件をクリア
介護支援専門員の試験を受けるための実務経験の条件があります。
以下の条件を満たす必要があります。
保険・医療・福祉に関係する法定資格を保有している。
5年以上900日以上。
介護福祉士を取得してケアマネを目指す場合では、介護福祉士の3年の実務経験に加えて、5年(900日以上)の実務経験が必要になるため、最短でも8年の経験が必要となります。
ケアマネの試験を受験には長い実務経験が必要になりますね。



筆者は介護福祉士からの下済みで、ケアマネの受験資格を得ました。
保険・医療・福祉の法定資格
ケアマネ試験の実務経験の条件の一つに、「保険・医療・福祉の法定資格を持っている状態」で実務経験が5年以上とあります。
この法定資格に関して、具体的に必要な資格は以下の通りです。
医師、歯科医師
薬剤師、栄養士(管理栄養士)、歯科衛生士
保健師、助産師、看護師、准看護師
理学療法士、作業療法士、言語聴覚士
あん摩マッサージ指圧師、はり師、きゅう師、義肢装具士、視能訓練士、柔道整復師
社会福祉士、介護福祉士、精神保健福祉士



ちなみに受験者の半数以上が介護福祉士なんです。


相談援助業務などの従事者
法定資格の要件を満たさない場合でも、生活相談員や支援相談員として相談援助を行っている方は、実務経験としてカウントされます。
介護施設で働きながら、相談業務に従事している方などが対象となります。
生活相談員
支援相談員
相談支援専門員
主任相談支援員
筆記試験に合格する
ケアマネ試験の実務経験を満たすことが出来たら、10月に行われる筆記試験に合格しなくてはいけません。
ケアマネは都道府県の任用資格で、都道府県ごとに行われますが、試験の中身は全国で共通です。
筆記試験は難関です。
合格率は10%~20%と低いです。
実務研修を受講する
筆記試験に合格することが出来た人は、介護支援専門員の実務研修を受講することが出来ます。
各都道府県の社会福祉協議会などが率先して、12月から3月までにかけて実務研修が行われます。
都道府県が実施する介護支援専門員研修を受講
87時間のカリキュラム
研修は各都道府県ごとに行われます。
合格者が集まり、介護支援専門員の業務に必要な知識やケアプランの作成方法などを学びます。
実際にケアプランを作成してみて、グループワークで発表してみんなで検討したりします。
居宅介護支援事業所への実習もカリキュラムの一つです。
実際の居宅のケアマネさんに同行して、どのような仕事をしているのか見学して学ぶことになります。
実際の高齢者のお宅へお邪魔して、試験の勉強のためにケアプランを作る課題もあります。



実習や研修の課題が大変です。
介護支援専門員証の交付
実務研修が終了したら、都道府県知事へ登録の書類を提出します。
介護支援専門員証が交付されます。
「介護支援専門員証」が交付されたことで、晴れて介護支援専門員(ケアマネ)となることができます。
有効期限が5年
実際の介護支援専門員証がこちらです。(筆者のものです。)


このように、自分の顔写真と名前、有効期限などが記されています。
介護支援専門員の資格は5年ごとの更新制
介護支援専門員の資格は更新制です。
5年ごとに更新研修を受けます。
更新研修を受講しない場合は資格が失効します。
更新するためには以下の研修を受けなくてはいけません。
専門研修過程Ⅰ(56時間)
専門研修過程Ⅱ(32時間)
研修を修了せず5年たってしまった場合は、介護支援専門員として業務が出来なくなります。
しかし、更新研修を受けないで5年以上経ってしまった場合でも、再研修を受けることで再び介護支援専門員証の交付を受けることが出来ます。
その場合には以下の研修を受講します。
介護支援専門員再研修(54時間)
介護保険法の見直しや高齢者を取り巻く環境は年々変化してきています。
情報をアップデートしていくためにも、このような更新の制度となっています。
主任介護支援専門員へキャリアアップ
主任介護支援専門員は介護支援専門員がランクアップした資格です。
居宅のケアマネとして5年以上の実務経験を経て、主任介護支援専門員研修を受けることにより取得することが出来ます。
専任に介護支援専門員として通算して5年以上
主任介護支援専門員研修(70時間)
主任介護支援専門員を取得することで、居宅介護支援事業所の管理者になることが出来ます。
ベテランのケアマネジャーとして、地域のネットワークを向上させて、育成や指導に係っていきます。
ケアマネとしての豊富な知識が証明されます。
主任介護支援専門員も同様に5年ごとの更新研修があります。
主任介護支援専門員更新研修(46時間)



ケアマネは何かと研修が多いです。
全体のまとめ
介護支援専門員(ケアマネ)にはどうやってなることができるの?と気になっている方へ向けて、介護支援専門員の資格を取得するまでの流れを解説しました。
資格取得までの流れは以下の通りです。
- 実務経験の条件をクリア
- 筆記試験に合格する
- 実務研修を受講する
- 介護支援専門員証の交付を受ける
この記事でのポイント
介護支援専門員は国家資格ではなくて、都道府県知事による公的資格です。
5年ごとの更新が必要な資格です。
主任介護支援専門員でキャリアアップを目指せる。
何かと研修がいっぱいある。
この記事がケアマネを目指す方の参考になれば幸いです。