ケアマネ試験「介護老人福祉施設」の基準や加算。特別養護老人ホームとの違いは?

ケアマネ試験では「介護老人福祉施設」に関する問題が毎年出題されます。

この記事では、ケアマネ試験の合格を目指す方へ向けて「介護老人福祉施設」から試験に出題されるポイントをまとめていきます。

介護老人福祉施設と特別養護老人ホームは何が違う?と疑問に思っている方へもお答えします。

介護施設へ勤めている方へもお役に立つ情報になりますので、ぜひご覧にください。

この記事はこんな方へおすすめ

特別養護老人ホームの基準や加算について知りたいという方

介護老人福祉施設と特別養護老人ホームって何が違うの?と疑問に思っている方

ケアマネ試験の勉強をしている方

介護施設へ勤めている方

筆者の簡単な自己紹介です。

マッキー

マッキーです。

介護士として10年以上働いています。

現場での経験を経て、ケアマネの資格を取得しました。

現在も特養の介護職員で、施設ケアマネとして働いています。

主にケアマネ試験をテーマにして、ブログで介護職員向けた情報等を発信しています。

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目次

介護老人福祉施設と特別養護老人ホームは何が違うのか?

ケアマネ試験のテキストを読んでいくと「介護老人福祉施設」という言葉が出てきます。

普段は特別養護老人ホームと言うことが多いですよね。

何が違うんだろう?と混乱してしまう方もいるでしょう。

「介護老人福祉施設」=「特別養護老人ホーム」です。

両者は同じものです。

何が違うのかというと、法律上の呼び方の違いです。

特別養護老人ホーム:老人福祉法(1963年~)の呼び方

介護老人福祉施設:介護保険法(2000年~)の呼び方

介護老人福祉施設(特別養護老人ホーム)の特徴

介護老人福祉施設は入居者の生活の場としての役割があります。

施設サービス計画に基づて、食事、排せつ、入浴などの日常生活上の世話、機能訓練や健康管理などが行われます。

入所の定員30人以上

都道府県が指定をする

介護老人福祉施設は2つのタイプに分けられます。

ユニット型と従来型の違いを図で説明
  • ユニット型
  • 従来型
マッキー

ユニット型と、従来型の2種類があります。

ユニット型

リビングなどの共同生活室が設けられており、1ユニット10人以下のユニットというグループで生活しています。

1つのユニットは多くても15人を超えないのが決まりです。

居室の定員は1人(必要な場合は2人)です。

ユニットごとにユニットリーダーが配置されています。

従来型

大広間の大食堂などがあり、4人部屋などの多床室で暮らしていくスタイルです。

大人数が共同で生活しています。

(地域密着型)介護老人福祉施設の特徴

地域密着型介護老人福祉施設は、本体施設が別の場所にあるサテライト型の施設です。

本体型である普通の介護老人福祉施設よりも小規模な施設です。

サテライト型の施設は別の場所にある本体施設と密接な連携を持ちながら、別の場所で運営されています。

入所の定員29人以下

市町村が指定をする

介護老人福祉施設を設置できる機関

介護老人福祉施設を設置できる機関は以下の2つに絞られています。

社会福祉法人

地域公共団体

介護老人福祉施設へ入所するための条件

介護老人福祉施設の入所条件は原則で要介護3以上となっています。

「原則で」というのがポイントで、やむを得ない理由があれば要介護1,2でも利用できます。

ケアマネ試験でもよく出題されます。

介護老人福祉施設へ入居の申し込みがあった際は、「提供の拒否は禁止」となっています。

正当な理由がなくサービスの利用を拒むことはできません。

実際はどこの施設も入居の希望者が多く、順番待ちとなっているケースが多いです。

施設のサービスを受ける必要性が高いと認められる申込者を優先的に入所させるよう努めなくてはいけません。

「老人」福祉施設と言いますが、第2号被保険者も入所できます。

第2号被保険者=40~65歳の医療保険加入者です。

障害を持っている方や若年性認知症の方など、様々な事情がある方が介護老人福祉施設を利用します。

介護老人福祉施設の人員基準

施設の中の人員基準は以下の通りです。

管理者常勤
医師健康管理および療養上の指導を行うために必要な数(非常勤でも可)
生活相談員常勤(入所者100名に対して1人)
介護職員入所者3人に対して1人以上
看護職員1人以上常勤
入所定員30人まで1人以上
入所定員31~50人まで2人以上
入所定員51~130人まで3人以上
機能訓練指導員資格の要件なし。1人以上(兼務可)
栄養士、または管理栄養士1人以上(入所定員が40人以下の場合は置かないこともできる)
介護支援専門員常勤1人以上(入所者100人または端数を増すごとに1人を標準とする)

介護に係る基準

基準として、このようなものが掲げられています。

入所者の自立を促す支援。

日常生活の充実に資する支援。

介護は入所者の心身の状況に応じて、適切な技術を持って行われること。

施設以外の介護従事者による介護を受けさせてはいけない。

マッキー

施設以外の他の介護サービスは受けられないってことになるね。

食事

入所者の食事は栄養のバランスを考えたもので、心身の状況や嗜好(好き嫌い)を考慮する。

適切な時間に提供する。

入所者が可能な限り離床して、食堂で食事がとれるように支援する。

入浴

1週間に2回以上の入浴を実施する。

入浴が困難な場合は清拭を行う。

排泄

心身の状況に応じて、適切な方法で排泄の自立について必要な支援を行う

褥瘡

褥瘡が発生しないよう適切な介護を行う。

褥瘡の発生を予防するための体制を整備する。

委員会

感染症や食中毒を予防のため、

委員会を3か月に1回以上開催して指針を作成する。

ケアプランに関係する基準

ケアプランを担当する介護支援専門員は入所者100人に1人を標準とする

介護支援専門員(1人以上が常勤、介護業務との兼務可能)

施設サービス計画書は、地域住民による自発的な活動をサービスとして位置付ける。

明るく家庭的な雰囲気で、地域との繋がりを重視したサービスを提供する。

施設サービス計画書に基づき、入所者の要介護状態の軽減や悪化の防止を目指す。

サービス担当者会議、モニタリングを行う。

緊急時おける対応の基準

あらかじめ協力病院を定めておく。

協力歯科医療機関に関しては定めておく努力義務となっている。

施設内で事故が発生した時には、すみやかに市町村と家族へ連絡をする。

病院へ入院して、3か月以内に退院が見込まれるときには、やむを得ない事情がある場合を除き、退院後に再び施設へ入所できるようにする。

相談及び援助の基準

介護保険の更新手続き、その他の行政機関等に関する手続きについて、その方や家族が行うのが困難な場合は、同意を得た上で代わりに行う。

サービスへの苦情を受け付けるための窓口を設置する。

介護福祉施設を利用した際のサービス費

介護老人福祉施設の利用料金は1日ごとの単位で算定されます。

従来型かユニット型かで区分があります。

要介護度従来型ユニット型
要介護1573652
要介護2641720
要介護3712793
要介護4780862
要介護5847929

利用者の負担

これらのものは、介護保険の対象外で利用者の自己負担です。

介護老人福祉施設の利用者さんの自己負担は食費、居住費、理美容代
  • 食費
  • 居住費
  • 理美容代
マッキー

介護保険の対象外なので、自分で払わなくてはいけません。

主な加算

介護老人福祉施設で算定される主な加算をまとめます。

ざっくりと項目を分けて紹介していきます。

在宅復帰の支援や連携に関係する加算です。

退所時等相談援助加算 特養の退去後に居宅サービスが利用できるように相談援助を行った際の加算です。
在宅復帰支援機能加算 在宅へ復帰した入所者の割合が高い施設を評価する加算です。
在宅・入所相互利用加算 3か月の入所を限度として、在宅に戻れるよう計画的に入退去が行われている施設を評価する加算です。

栄養・口腔機能に関する加算です。

療養食加算栄養士により糖尿病食や腎臓病食などの療養食が提供されている場合の加算です。
経口移行加算医師の指示の元、経管栄養の方が口で食べられるように多職種で支援を実施した際の加算です。
経口維持加算嚥下の機能が低下した方に対して、口で食べらるように多職種で支援している際の加算です。
口腔衛生管理加算歯科医師の指示を受けた歯科衛生士が口腔ケアを月2回以上行った際の加算です。

認知症の方へのケアに関係する加算です。

認知症専門ケア加算認知症に関する一定の研修を修了した職員がケアを実施している。認知症に関する会議や研修などが定期的に行われている際に評価される加算です。
若年性認知症入所者受入加算 若年性認知症の患者を受け入れてサービスを実施していることを評価する加算です。
認知症行動・心理症状緊急対応加算 認知症の症状により緊急でショートステイを利用した際に算定される加算です。

特別な支援を行った際の加算です。

排泄支援加算排泄障害のある方へ多職種が協働して計画を作成して、支援したことを評価する加算です。
日常生活継続支援加算要介護4、5の重度の入所者や痰の吸引が必要な方を多く受け入れている際に評価される加算です。
看護体制加算看護師が常勤で配置されており、医療の体制が整っていることを評価する加算です。
個別機能訓練加算 常勤の機能訓練指導員が多職種と共同で機能訓練を実施している際に評価される加算です。
障害者生活支援体制加算 視覚障害者などの障害者を多く受け入れている施設を評価する加算です。
看取り介護加算 老衰などで医師が回復の見込みがないと判断した者へ対し、看取り支援を実施した際の加算です。
褥瘡マネジメント加算 褥瘡の発生を防止する取り組みを評価する加算です。

Lifeに関連がある加算

Life=科学的介護情報システムです。

入所者のADLや疾患、栄養状態などのデータを国のデータベースへ登録して、介護へ活かすシステムです。

このLifeのシステムを利用したケアの実施が期待されています。

試験でもLifeに関する問題が出題される可能性があります。

マッキー

Lifeは令和3年の法改正の目玉といてもいいですね。
注目の新システムです!

以下の加算については、Lifeの活用が要件の一つとなります。

  • 科学的介護推進体制加算(Lifeへの登録が要件となる。)
  • 個別機能訓練加算
  • ADL維持加算
  • 褥瘡マネジメント加算
  • 自立支援推進加算
  • 排泄支援加算
  • 栄養マネジメント強化加算
  • 口腔衛生管理加算

全体のまとめ

この記事では、ケアマネ試験の対策として覚えるべき「介護老人福祉施設」の基準や加算をまとめました。

この記事のポイントまとめをまとめていきます。

介護老人福祉施設=特別養護老人ホームって何が違うの?

介護保険法か老人福祉法かによって呼び方が違う

介護老人福祉施設

入所定員30人以上

都道府県知事が指定する

地域密着型介護老人福祉施設

サテライト型の施設で本体施設が別にある

入所定員29人以下

市町村が指定する

介護老人福祉施設の設置者

社会福祉法人か地域公共団体が設置する

介護老人福祉施設の入所に関して

(原則)要介護3以上で入所可能。

やむを得ない場合は、要介護1、2でも入所可能。

正当な理由なく入所を拒むことは出来ない

人員基準に関して

介護職員:入所者3人に対して1人以上

看護師:1人以上が常勤

機能訓練指導員:資格の要件なし、兼務でも可能

介護支援専門員:常勤1人以上兼務可能。入所者100人に対して1人

介護に関する基準

施設以外の介護従事者に介護を受けさせてはいけない

1週間に2回以上の入浴、または清拭

食中毒や感染症に関する研修を3か月に1回以上行う

ケアプランに関して

地域住民によるサービスも取り入れる

モニタリング、サービス担当者会議を行う

緊急時に対応に関して

あらかじめ協力病院を定める

協力歯科医院に対しては努力義務

サービス費に関して

ユニット型か従来型かで区分がある。

食費、居住費、理容代は自己負担となる。

加算に関して

在宅復帰に関する加算

栄養や経口からの食事に関する加算

認知症に関する加算

見取り支援などの特別な介護に対する加算などがある

Lifeの導入が期待されていて、加算の要件ともなる

長くなってしまいましたが、以上でまとめとさせてもらいます。

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