こんにちは。マッキーです。
介護の現場で働きながら、何か資格の勉強をしたいと思っている方はいませんか?
筆者は介護福祉士の資格を取得してからも、他にも資格を目標して勉強したい思って、福祉住環境コーディネーター2級を取得しました。
この記事では、同じように介護の現場で働きながら「何か資格を取得したいと考えている方」へ向けて「福祉住環境コーディネーター2級」をおすすめします。
介護職員として働いている方には、非常に取りやすい資格です。
この記事はこんな方へおすすめ
介護職員として何か資格の勉強をしたいんだけど、何の資格を勉強しようか迷っている方
福祉住環境コーディネーター2級の資格について知りたい方
筆者の簡単な自己紹介です。

マッキーです。
介護士として10年以上働いています。
現場での経験を経て、ケアマネの資格を取得しました。
現在も特養の介護職員で、施設ケアマネとして働いています。
主にケアマネ試験をテーマにして、ブログで介護職員向けた情報等を発信しています。
福祉住環境コーディネーターとは



福祉住環境コーディネーターとは?
福祉住環境コーディネーターでは「福祉」と「建築」の分野が合わさった内容を取り扱っています。
高齢者や障害者が自分の家の中で安全に暮らしていけるアドバイスをしたり、的確なサポートが行える知識を身に付ける資格です。
主催者は商工会議所ですね。(商工会議所の検定試験のホームページ)
歴史的には介護保険制度が始まる前の1999年からある資格ですね。
「福祉」と「建築」の分野が総合的に合わさった内容
福祉住環境コーディネーターの試験では福祉と建築の両方の分野が合わさった問題が出題されます。
福祉の視点として、高齢者への疾患への留意点、介護保険の知識などが必要になります。
建築の視点として、古くからある日本式の住宅の特徴、バリアフリー化を進める上での建築法へなどの知識が必要になります。
福祉住環境コーディネーター2級は福祉の問題が多く出ますので、介護士の経歴を生かすことが出来ますね。
福祉住環境コーディネーターには1級、2級、3級があります。
それぞれの級の難易度は大体以下の通りです。
- 1級(超難易度)合格率10%
- 2級(手ごたえあり)合格率40%
- 3級(簡単)合格率60%
1級を取得するには建築士としての専門知識が必要になるので、建築関係の知識が無い方はかなりの勉強が必要になりますね。
難易度を考慮した上で、筆者は2級の合格を目指すのをおすすめします。
福祉住環境コーディネーターはこんな人に向いている資格
福祉住環境コーディネーター2級を学ぶことで、知識の専門性が高まります。
以下のことに興味がある方は福祉住環境コーディネーターの資格に向いています。
バリアフリーの住宅について学びたい。
- 車いすが通れるように段差を解消する方法
- スロープや手すりの設置方法など
住宅改修の制度について学びたい。
- 介護保険の住宅改修
- 住宅改修でできる工事や費用などの決まり
- 福祉用具貸与や特定福祉用具販売の決まり
介護の現場で働く人が取得しやすい理由
介護の仕事をしている方に福祉住環境コーディネーター2級をおすすめする理由は以下の通りです。
- だれでも受験できる
- 介護福祉士の筆記試験とも関連性がある
- 資格試験として2級がちょうどよい難易度
- 実務的なメリットもある
だれでも気軽に受験できる
福祉住環境コーディネーターは、学歴や経験などの受験資格がありません。
だれでも受験できます。
検定試験も年に2回行われているので、介護福祉士やケアマネよりも気楽に挑戦できます。
介護福祉士の筆記試験とも関連性がある
福祉住環境コーディネーター2級の試験の内容は「介護福祉士」の筆記試験と重なる部分があります。
これから介護福祉士を取得する人が試験の予習として受験してみるのもいいですね。
もうすでに介護福祉士の資格を取得している方にとっては内容が理解しやすいです。
受験者の多くは、福祉関係の仕事に従事している人です。
福祉用具専門相談員として働いている人も受験する人が多いですね。
2級がちょうどよい難易度。
福祉住環境コーディネーターの2級はそこそこの難易度です。
合格率で言うと40%と少ないように感じますね。筆者の体感では、介護福祉士と同じくらいの難易度だと思います。
受験さえすればだれでも受かるという簡単すぎない難易度で、かといってしっかり勉強すれば受かる難易度です。
講義だけ受ければ取得できるという資格ではありません。
それなりに勉強しなくては受かりません。
合格した際には達成感が得られます。
合格状況は以下の通りです。
試験 | 合格率 | 受験者数 | 合格者数 |
---|---|---|---|
42回 | 29.9% | 9130人 | 2729人 |
43回 | 44.6% | 10405人 | 4637人 |
44回 | コロナで中止 | ||
45回 | 46.8% | 10778人 | 5043人 |
こうやってみると、受験年度によっては難しい年もあって、変動率は大きいですね。
実務的なメリットもある
2級以上を取得することで、「住宅改修に必要な理由書」を作成できるようになります。
通常、住宅改修に必要な理由書を作成する業務は居宅介護支援事業所のケアマネなどが担当しますが、福祉住環境コーディネーター2級を持っていることで、この理由書を作成することが出来るようになります。
「住宅改修に必要な理由書」は、介護保険で「住宅改修」のサービスを利用する際に必要となる重要な書類ですね。
住宅改修に携わる方は取って損はありません。
福祉住環境コーディネーター2級の取り方



どうやったら福祉住環境コーディネーター2級がとれるの?
ここからは、福祉住環境コーディネーターの試験についての概要を紹介します。
詳しい内容はこちらの商工会議所のページからも確認できます。
福祉住環境コーディネーター2級の試験範囲
福祉住環境コーディネーター2級の試験の範囲は公式のテキストから出題されます。
出題範囲は以下の通りになっています。
- 高齢者・障害者を取り巻く社会状況と住環境
- 住環境コーディネーターの役割と機能
- 障害のとらえ方
- リハビリテーションと自立支援
- 高齢者・障害者の心身の特性
- 在宅介護での自立支援のあり方
- 高齢者に多い疾患別にみた福祉住環境整備
- 障害別にみた福祉住環境整備
- 福祉住環境整備とケアマネジメント
- 福祉住環境整備の進め方
- 福祉住環境整備関連職への理解と連携
- 相談援助の実践的な進め方
- 福祉住環境整備の共通基本技術
- 生活行為別福祉住環境整備の手法
- 福祉住環境整備の実践に必要な基礎知識
- 福祉用具の意味と適用
- 生活行為別にみた福祉用具の活用
公式テキストはこちら
試験方法
試験は5択のマークシートです。
制限時間は90分
※試験方式はコロナ過の配慮として、2021年~2023年に限りIBT試験というものが採用されています。
IBT試験は受験者の自宅のパソコンを使って試験をする方法です。
インターネットの環境が必要になります。
IBTの試験のスケジュール
福祉住環境コーディネーター2級と3級は同じスケジュールになっています。
期間内に希望日を選んで受験します。
自宅にいながら自分の好きな時に受験できるのは嬉しいですね。
試験 | 申込期間 | 試験期間 |
---|---|---|
48回試験 | 6/15(水)~ 6/24(金) | 7/22(金)~ 8/8(月) |
49回試験 | 10/5(水)~ 10/14(金) | 11/11(金)~ 11/28(月) |
受験したい方は、以下の申込期間の間で、
商工会議所のページから申し込みをしましょう。
費用
受験料は以下の通りです。
2級:7,700円(税込)
3級:5,500円(税込)
全体のまとめ
この記事では、介護の現場で働く方で「何か資格を取りたい」と考えている方へ向けて、福祉住環境コーディネーターの紹介をしました。
福祉住環境コーディネーターは「福祉」と「建築」の分野が合わさった内容で、介護の現場で働く方には取り組みやすい試験内容となっています。
介護福祉士の内容とも関連性があるので、介護福祉士の予習として受ける人や、介護福祉士を取った方にも非常におすすめです。
受験資格は特にないので、だれでも受けることが出来ます。
今年度(2022年)の試験はIBTとなっており、パソコンやインターネット環境が必要なので注意です。
試験は公式のテキストから出題されます。
今年度の試験の日程は以下の通りです。
興味のある方は、商工会議所のページから申し込みをしましょう。
試験 | 申込期間 | 試験期間 |
---|---|---|
48回試験 | 6/15(水)~ 6/24(金) | 7/22(金)~ 8/8(月) |
49回試験 | 10/5(水)~ 10/14(金) | 11/11(金)~ 11/28(月) |
最後に宣伝ですが、ユーキャンの通信講座には福祉住環境コーディネーターもあります。


ユーキャンも安く受講することができるので、興味のある方は参考にどうぞ。

