ケアマネ試験の問題は複雑で難しいと悩んでいませんか。
5つの選択肢から3つ選べ。2つ選べという問題は複雑で難しく感じてしまいますよね。
この記事では、ケアマネ試験の5肢複択問題を解いていくためのテクニックを紹介したいと思います。
この記事はこんな方へおすすめ
ケアマネ試験の問題様式が複雑で難しいと悩んでいる方
5肢複択問題を解くための考え方が知りたい方
筆者の簡単な自己紹介です。

マッキーです。
介護士として10年以上働いています。
現場での経験を経て、ケアマネの資格を取得しました。
現在も特養の介護職員で、施設ケアマネとして働いています。
主にケアマネ試験をテーマにして、ブログで介護職員向けた情報等を発信しています。
ケアマネ試験の内容
まずはケアマネ試験の内容を確認したいと思います。
ケアマネ試験の問題は全部で60問あります。



他の資格に比べると、比較的問題数は少なめですね。
分野 | 問題数 | 出題範囲 |
---|---|---|
介護支援分野 | 25問 | 介護保険制度の目的 要介護認定・要支援認定 事業所及び施設 地域支援事業・地域包括支援センター 介護保険財政・介護保険給付 居宅介護支援 介護予防支援 |
保健医療福祉サービス分野 | 35問 | 居宅サービス(保健医療) 介護老人保健施設 認知症高齢者の介護 在宅医療管理・ターミナルケア 相談援助技術 居宅サービス(福祉) 介護老人福祉施設 地域密着型サービス 成年後見制度 |
ケアマネ試験の合格点は?
合格点はその年の試験の難易度によって変わります。
ケアマネ試験の特徴として、両方の分野で合格基準点を取らなくてはいけません。
大体6割くらいが毎年のボーダーとなります。
分野 | 問題数 | 23回試験 | 22再試験 | 22回試験 | 21回試験 | 20回試験 |
---|---|---|---|---|---|---|
介護支援分野 | 25問 | 13点 | 16点 | 15点 | 13点 | 15点 |
保険医療福祉サービス分野 | 35問 | 22点 | 25点 | 24点 | 22点 | 23点 |
得点だけ見れば、それほど難しそうに感じませんが、合格率は低いです。
マークシートの五肢複択問題
問題はマークシートで「五肢複択問題」です。
五肢複択問題とは?
1行くらいの問題文があり、選択肢が5つあります。
選択肢の中から正しいものを3つ(又は2つ)選ぶ形式です。
選んだ選択肢が一つでも間違っていれば得点はできません。
点を取るには、5つの選択肢の中で正しいものを完璧に的中させる必要があります。



この問題の形式がなかなかの曲者なんです。
ケアマネ試験の実際の問題を見てみましょう
実際の問題がこちらです。
近年の高齢者介護に関する状況の説明として適切なものはどれか。3つ選べ。
- 介護を要する高齢者を高齢者が介護する「老老介護」が増加している。
- 80代の親と50代の子が、ひきこもりなどの困難を抱えつつ社会的に孤立している「8050問題」が顕在化している。
- 育児と介護を同時に行う、いわゆる「ダブルケア」が問題となっている。
- 介護職員の離職率の増加が、「介護離職」として問題となっている。
- 人口の半数以上を55歳以上の者が占める集落を「限界集落」という。
(第23回試験より)
はじめに問題文があり「適切なものはどれか。3つ選べ」と指示があります。
5つの選択肢から適切なものを3つ選んで解答します。
五肢複択問題を解くコツ
五指複択問題を解くコツは選択肢が5つあるからと焦らず、
基本的には一問一答として挑むことです。
それぞれの選択肢を〇✖問題として、順番に潰していきます。



一問一答として考えてみるのが大事。
試験中は問題用紙に自由に書き込めます。
空白にメモをしながら、問題を解いていきます。
設問を読んでみて、
- あっている「〇」
- まちがっている「✖」
- 分からない「△」
「〇」「✖」「△」をつけながら答えていくと、いいでしょう。
例題をやってみましょう
先ほどの問題を例にとって実際にやってみます。
近年の高齢者介護に関する状況の説明として適切なものはどれか。3つ選べ。
- 介護を要する高齢者を高齢者が介護する「老老介護」が増加している。
- 80代の親と50代の子が、ひきこもりなどの困難を抱えつつ社会的に孤立している「8050問題」が顕在化している。
- 育児と介護を同時に行う、いわゆる「ダブルケア」が問題となっている。
- 介護職員の離職率の増加が、「介護離職」として問題となっている。
- 人口の半数以上を55歳以上の者が占める集落を「限界集落」という。
合っていると分かる選択肢には「〇」をつける
まずは1の選択肢。
1.介護を要する高齢者を高齢者が介護する「老老介護」が増加している。
一問一答、〇✖問題です。
これが〇か✖か?
(答えは〇です。)
正しい選択肢が分かる場合は横に「〇」をつけておきましょう。
次に2の選択肢。
2. 80代の親と50代の子が、ひきこもりなどの困難を抱えつつ社会的に孤立している「8050問題」が顕在化している。
こちらも一問一等、〇✖問題です。
これが〇か✖か?
(答えは〇です。8050問題という言葉を知っていれば分かります。)
正しい選択肢が分かったら「〇」をつけます。
1の選択肢と2の選択肢が〇となるので、
残りの3~5の選択肢のどれか一つが〇になることが分かります。
分からない選択肢には「△」をつける
設問の3へ進みます。
3.育児と介護を同時に行う、いわゆる「ダブルケア」が問題となっている。
一問一答、〇✖問題です。
これが〇か✖か考えます。
(もしも答えが分からなかった場合、分からないものは△としておきます。)
今回は答えが分からなかったということで、分からない選択肢には「△」とメモします。
答えは、1(〇)、2(〇)は確定。
3(△)なので、〇の可能性があります。
間違っていると分かる選択肢には「✖」をつける
選択肢の4にすすみます。
4.介護職員の離職率の増加が、「介護離職」として問題となっている。
一問一答です。
これが〇か✖か?
(答えは✖です。介護離職は介護職員の離職のこではなくて、親の介護が原因で仕事を辞める人が離職する場合に言います。)
この選択肢は違うことが分かるとしましょう。
明らかに間違っている選択肢には「✖」とメモします。
答えは、4(✖)が取り除かれます。
1(〇)、2(〇)、3(△)、5(?)の可能性があります。
最後の5の選択肢へすすみます。
5.人口の半数以上を55歳以上の者が占める集落を「限界集落」という。
一問一答、〇✖問題です。
これが〇か✖か?
(今回は答えが分からなかったとして「△」を付けます。)
1(〇)、2(〇)3(△)、4(✖)、5(△)となりました。
これで、1(〇)と2(〇)は確定なので、残りの選択肢は3(△)か5(△)に絞られます。
〇✖△をつけたら検討してみる



〇、×、△をつけて問題を解くことで、選択肢が絞られました。
3か5の選択肢のどちらかが正しいので、両者を検討します。
3.育児と介護を同時に行う、いわゆる「ダブルケア」が問題となっている。
5.人口の半数以上を55歳以上の者が占める集落を「限界集落」という。
自分なりにどちらが正しいのか見当してみましょう。



ダブルケアって言葉は知らないけど、ありそうな言葉な気もする?
限界集落っていうくらいだから、55歳だと若すぎる?
このように仮説を立ててみて、あっていると思う選択肢を選びます。
答えは「1、2、3」です。
完璧に解けなかったとしても、選択肢を狭まったということが大事です。
5肢複択問題の攻略ポイントまとめ
5肢複択問題の攻略のポイントは、
基本は一問一答として解いていく。
〇×△をつけることで、正解の選択肢を絞ります。
分からない問題は、自分なりに仮説を立てて検討する。
このような流れを意識して、訓練してみるのがいいですね。
一つの設問につき「24秒」時間との勝負
問題文は全部で60問ですが、すべての設問を合わせると、その数は「300問」となります。
試験時間は120分なので、のんびりとはしていられません。
1問あたり2分。1つの設問につき24秒の時間で解かなくてはいけません。
「一問一答」の問題集や「過去問」を繰り返し行って問題に慣れましょう。
問題に慣れることで、回答のスピードが上がります。



時間を意識しなくてはいけませんね。
「過去問はこれでばっちり。過去5回分の問題+解説つき」
「一問一答やるならユーキャンのテキストがおすすめ」
このような問題集を何度も繰り返し行うことが大事です。
一問一答で選択肢が全部「△」になってしまった。
そんなこともあります。
まだ勉強を始めたばかりのころは、選択肢がすべて「△」になることはよくあります。



残念ながら勉強あるのみです。
学習を進めて基本的な知識が身に付けば、
段々と「〇」や「✖」をつけられる精度が上がります。
基本を押さえて、地道に勉強していくことが大事ですね。


全体のまとめ
この記事では、ケアマネ試験の問題様式は複雑で難しいと悩んでいる人へ向けて、5肢複択問題をとくためのテクニックを紹介しました。
5肢複択問題を解くためのポイント
まずは一問一答として考える
あっている選択肢〇
間違っている選択肢✖
分からない選択肢△
〇✖△をつけて、選択肢を絞る
分からない選択肢は自分なりに仮説を立てて〇か✖かを検討する
設問1問あたり24秒。時間を意識してトレーニングする
過去問や一問一答の問題を繰り返し解いて問題に慣れる
学習を進めて「〇」「✖」がつけられる精度を上げる